正観寺のほほえみ世界
岡倉石朋著
震災で被害を受け、建て替えるにあたり
「親しみやすく安らげるお寺にしたい」
「その本堂にほほえみの観音像を彫ってほしい」
との 正観寺御住職から2013年6月にお話をいただきました。
その後 話し合いを深め、天井画も私がさせていただくことになりました。
私は お寺本堂内にほほえみいっぱいの世界にすることをご住職と話し合いました。
○観音像
観音像は中国・韓国から日本に伝わる以前の、やさしくて親しみやすい、ほほえみをたたえた像をまずイメージしました。
上から目線の仏像ではない、こちらがお願いし、願いを叶えて下さるのと同時に、いつも私たちの幸せを祈って、私たち見守って、私たちと一緒に生きて下さる観音様をめざしました。
○天井画
天井画は私たちの心の世界と、私たちの本来の姿を描きたいと思いました。
私たちが笑顔でいる時、私たちは平和で愛に満ちています。
その時私たちは幸せです。
その世界を天井に描き、私たちの心世界を表現しました。
そこは天国でもあるし現実でもあると思うからです。
私は ここ正観寺さんにたくさんの笑顔をあらわしました。
もし誰かが疲れたり、悲しんだり、怒りにかられたりしたら、正観寺さんの本堂でしばらく休んで笑顔に包まれていただきたいと思います。
笑顔こそ正観寺さんの心です。
御住職は「ほほえみの寺 正観寺」とおっしゃられています。